◆村上記念病院糖尿病新聞 2013年08月09日発行
糖尿病と脳梗塞・心筋梗塞
講師:臨床検査技師

1.脳梗塞・心筋梗塞が起こりやすい

糖尿病の合併症で恐ろしいのは、脳梗塞や心筋梗塞です。
脳梗塞も心筋梗塞も、動脈硬化のために血液が流れなくなって起こる
病気であり、糖尿病はこの動脈硬化の進行を早めてしまう。

2.動脈硬化は自覚症状なしに進行する。

動脈硬化がおきても、血管断面積の約90%が塞がれるまで、ほとんど自覚症状がない。
血管内にできるプラークはある程度大きくなると、突然破裂し血栓を作り血管を作り血管を塞ぐ。

3.発作の症状

脳梗塞:ある時から急に手足に力が入らなくなり、動かなくなったりする。
心筋梗塞:突然胸を裂かれるような痛みが起こり、呼吸困難や心臓性ショックが起こり、
      顔面蒼白、冷や汗が流れ、手足が冷たくなる。

4.脳梗塞・心筋梗塞を防ぐには

1)動脈硬化を促す病気を治療する
  糖尿病・高脂血症・高血圧・メタボリックシンドロームの治療をする。
2)毎日の生活の中でできる発作予防
  ・タバコをやめる。 ・お酒は飲まないか、少量にとどめる。
  ・ストレスを溜め込まない。 ・定期的に検査を受ける。
  ・お風呂やトイレでの注意
3)血液をサラサラにする食事・運動・薬
  ・コレステロールと塩分を控えめに!
  ・適度な運動で内臓脂肪分解、血行改善
  ・処方された薬は勝手に中止しない

5.食事会  19名参加

皆さん楽しくお食事されている様子でした。

 

村上記念病院糖尿病チーム
村上記念病院
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