◆村上記念病院糖尿病新聞 2012年8月23日発行
湿布の上手な使い方
講師:村上記念病院 薬剤師

湿布の種類

●パップ剤 :水分を約50%含む

冷感パップ:原則的に、急性の炎症症状時は冷やす。
 (基本的には冷やした方が快適なときに使用する。)
温感パップ:原則的に、慢性の肩こりや腰痛は温める。
 (基本的には温めた方が快適なときに使用する。)

●テープ剤 :水分を含まない(プラスター剤ともいわれる)。

原則的に、慢性の肩こりや腰痛に使用する。市販のサロンパスはテープ剤の一種。
 (冷やさない方がよいときに冷感パップよりも向いている。)

使う上で注意して欲しいこと

その1 接触皮膚炎
  • いわゆる”かぶれ”のこと。外用剤など原因物質が接触することで生じる皮膚炎。
  • 刺激やアレルギー反応により、痒みや湿疹が現れる。水疱やびらん形成もある。
  • 治療は、原因物質を接触させないことが第一。そして塗り薬や内服薬で治す。
  • 貼る前には汗を拭く、長時間貼ったままにしない、傷口には貼らないようにしましょう。
その1 光接触皮膚炎

薬剤を貼ったところに、日光(紫外線)が当たることによって生じる皮膚炎。
薬剤を貼った部位でも、洋服などに覆われている部分には生じないことが多い。
初期症状は発疹、発赤、紅斑、痒み、刺激感。その後、水疱やびらんが形成されることもある。
⇒塗り薬や内服薬で治療。

外用剤を使用した患部を紫外線から守ろう!

  1. 外線が通りにくい長袖、長ズボン、サポーター、スカーフなどで患部を覆う。
    日焼け予防対策に似ています。白い服は紫外線を通し易いので色物の方がよいでしょう。また、日焼け止めも有効です。 (ただし、オキシベンゾン含有の日焼け止めは控えてください。紫外線吸収剤です。)
  2. 屋外スポーツや野外活動は控えて紫外線にあたる機会を減らす。
    車の中でも窓からの日光に気をつけて下さい。
  3. 剥がした後も薬効は残るので、少なくとも4週間は同様の注意をはらう。
    貼っているときよりも、剥がした後の方が多いとも言われます。
  4. 紫外線に対する注意が適切に伝わらないので、自分の外用剤を他人に譲らない。
    自分が使用していて問題がなくても、他の人も大丈夫とは限りません。

実際に貼ってみよう!

肩・ひざ・ひじ・足首・アキレス腱など、関節付近の貼り方には コツ があります!
“切れ目”を入れて活用してください♪

以下、パップ剤の切り目の入れ方です。

(テープ剤は伸びやすく剥がれにくいため切り目を入れなくても貼れます)

↑パップ剤を半分に折って切り目を入れて開くと真ん中に穴ができます。そこに膝、かかと、肩を入れて貼ると、そのまま貼るよりも患部に沿って貼ることが出来ます。

↑パップ剤を広げたまま左右の端に切り目を入れると、肩〜首や足首周辺に貼りやすくなります。

村上記念病院糖尿病チーム
村上記念病院
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