◆村上記念病院糖尿病新聞 2008年6月27日発行
油断大敵!!命を狙う歯周病
歯科
最も多い病気・・・歯周病
全世界で最も患者の多い病気は、歯周炎などの歯周病です。
地球上を見渡しても、この病気に冒されていない人間は数えるほどしかいません。

・歯周病とは、歯肉炎と歯周炎に分類され、プラークと呼ばれる歯垢が原因の病気です。
   他にも、薬物・ストレス・たばこ・遺伝・口腔衛生不良・糖尿病・肥満などが原因で起こる事もあります。
   逆に、歯周病が原因で引き起こされる問題もあります。
   糖尿病・肺炎・心疾患・肥満・血管疾患・低体重児・脳卒中などです。
   歯周病は体の黄色信号なのです。


・歯槽膿漏とは、歯周炎を軽度〜重度に分類したものです。

歯周病菌の標的は血管
歯周病菌の標的は歯茎ではありません。
大好物の鉄分が豊富な血管に入り込もうと狙っています。

動脈硬化・心筋梗塞>>> 歯周病の原因菌が血行に移行し、心血管に炎症を引き起こします。冠状動脈の閉塞、微小血栓が小血管を詰まらせます。
この様に歯周病患者は心筋梗塞を発病するリスクが健常者に比較して、約3倍です。

脳卒中>>> アメリカの調査では、出血性脳卒中(脳出血)と歯周病との関連は認められなかったのに対し、虚血性脳卒中(脳梗塞)では動脈硬化を伴う事からも、密接な関連が認められました。
※口の中が健康な人の約2.1倍です。

認知症>>> 歯周病よる炎症で歯周組織の破壊が進んでいる人ほど、自覚症状がほとんどない脳血管障害(無症候性脳血管障害)を引き起こしやすくなり、また無症候性脳血管障害を繰り返すと、認知症になりやすくなります。歯周病の予防が認知症の予防につながる可能性があるということです。

歯周病予防をしよう
プラークコントロール(歯磨き)
音波ブラシによる清掃
CO2レーザー治療   
抗生剤・抗菌剤の使用  など・・・
 

お口の中を清潔に保ち 健康にお過ごしください

村上記念病院糖尿病チーム
村上記念病院
前へ戻る次へ