◆村上記念病院糖尿病新聞 2008年5月23日発行
老眼なんてこわくない! 〜予防と対策〜
3F看護師
☆老眼はなぜ起こるのか?
 老眼は水晶体そのものの調節が加齢によって上手く出来なくなる調節異常です。年齢とともに水晶体が硬くなり、水晶体を支える網様体の機能が低下することで近くに ピントが合わせられなくなるために起こります。

☆老眼の症状
 なんとなく近くがかすむ、本や新聞の字がぼやける、物を少し離すと見やすくなる、眼鏡をかけていると疲れやすいなどの症状があります。

☆間違った老眼の知識
近視の人は老眼になりにくい。 → NO!!
近視の人は、近くのものにピントが合っているために老眼を自覚しにくいだけで遠視のように若い頃、遠くの方がよく見えていた人は、早い時期から老眼を自覚することが多いです。

☆老眼予防と目によい食べ物
・基本は栄養バランスの取れた食生活
・抗酸化物質 → 非常に効果的で事実抗酸化物質を積極的に摂取するだけで老眼発症を遅らせるのでは?とさえ言われています。
・ブルーベリー(アントシアニン) → 目に良いといえばブルーベリーが有名ですが、正確にはブルーベリーなどに含まれるポリフェノールの一種、「 アントシアニン」に目の疲れをとり、眼の健康を維持する作用があるといわれています。
・その他にビタミンA、B1、B2、C、EやDHA、コンドロイチンなどがありますが現在はこれらの栄養素を全て食事から補うのは不可能に近いため サプリメントを活用するのも手です。

☆水晶体のトレーニング
 まず出来るだけ目の近いところに(20cm)に目標を定めます。次に出来るだけ遠くの目標を見ます(遠ければ遠いほどよい)。これを40〜50回繰り返します。これを1日4 セット行います。

☆目の体操
 目をぎゅっとつぶります。1〜2秒後に目を開け、顔は動かさずに瞳だけをぐるぐる回します。1時間おきに体操すると効果が期待できます。

☆老眼になってしまったら・・・
 老眼の進行は止められませんが以前の視力に戻すことは可能です。
老眼鏡による矯正、コンタクトレンズによる矯正、遠近両用眼内レンズ、老視矯正レーシック、モノビジョンレーシック、エキシマレーザー、伝導性角膜形成術(CK)などがあります。

☆老眼回復のメリット
1.新聞や本などの小さな文字が読める
2.老眼用メガネや老眼鏡を持ち歩く必要がない
3.階段を降りるときの見辛さが解消
4.パソコン操作が楽になる
5.お化粧が楽に出来るようになる 

 
村上記念病院糖尿病チーム
村上記念病院
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