1.糖尿病の食事療法のポイント
(1)1日3食バランスのとれた食事をする。
まとめ食いは、1度にたくさんのインスリンが必要になり、すい臓に負担をかけます。
(2)野菜は毎回の食事に加える。
(3)主食は適量に
(4)副食(魚肉卵豆腐など)は1食に1皿
(5)油を使った料理は1日2品までにおさえる。
(6)牛乳・果物は決められた量をとる。(カロリーは低くないので注意!!)2.調理のコツは?
(1)料理に用いる油には食物油を
動脈硬化予防のため、不飽和脂肪酸を多く含む食物油を使用する。
(2)肉類の脂肪を取り除く。
肉類は煮る・蒸す・網で焼くことで余分な脂肪をとり除くことができます。
(3)食塩の量を減らす。
醤油や食塩の代わりとして、味付けにレモンやゆずを利用しましょう。
3.血糖値を上げにくくする食べ方は?
(1)よく噛んでゆっくりたべる。 ・一口に30回以上噛む ・一口ごとに箸をおく。
(2)1日3食規則正しくとる。 ・一定の場所、時刻に決まった器でたべる
・ながら食いをしない ・どか食いはよくない ・夜8時以降は食べない
(3)一回の食事量はバランスよくとる。 ・食べる量だけを盛りきる
・お菓子や果物など目につかないようにする
4.お酒を飲んでもいいですか?
経口血糖下降薬の服用やインスリン注射をしている人が糖質を含まない食事をとらずに飲酒した場合低血糖をひきおこすかも?
5.間食をとってもいいですか?
夜間の血糖を上げるためお勧めできません。どうしてもお腹が空いてしまったら食事と関係のない事をする食行動
●食事と関係のない事をする
・体重計にのる
・腹囲を測る
・友人に電話をする
・歯みがき掃除洗濯をする
・5分だけ我慢する
・運動をし、環境をかえる |
●食行動
・ノンカロリー(こんにゃく)
・ 〃 (海草きのこ)
・野菜スティック
・牛乳や果物
・お茶スープなど
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6.体重グラフによる減量
体重は起床時、就寝前の2回計り、出来れば毎日記録する。
起床時の体重を最も重視し、これが前日よりも少なければ良し。多ければ前日の食行動の問題点を見つける(夜食 来客 外食)。
こうして体重が増加した問題点を自分で認識してそれを正そうとすれば減量につながる。
・毎日体重測定→折れ線グラフをつける→食関連行動日記
【大分大学の吉松先生によると約半数の肥満患者様が10キログラム程度の減量に成功しているそうです。】
7.小さな目標を立てよう
例えば
・ご飯をお茶碗半分にする。 ・あめ玉をしゃぶらない
・毎日体重計にのる ・30分以上外出し体を動かす
・減量日記をつける ・外食の内容を記録する
など患者様の実行可能な小さな目標を立ててみましょう。
また、その目標は効果的な治療ともなることでしょう。必ず主治医をはじめ医療従事者に相談して下さい。
結果※大目標=病気の回復 |