◆村上記念病院糖尿病新聞 2006年12月22日発行
メタボリックシンドローム
講師:佐藤医師

1.メタボリックシンドロームの診断基準
   (1)ウエスト   男性 85cm以上
             女性 90cm以上             
   (2)中性脂肪   150mg/dl以上                  
   (3)血圧     最高血圧130mmHg以上または、最低血圧85mmHg以上
   (4)空腹時血糖値 110mg/dl以上
  
  *(1)と(2)(3)(4)のうち2つが満たされていれば、メタボリックシンドロームと診断

2.メタボリックシンドロームになると?
  ・動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳血管障害になりやすい。

3.ウエスト測定方法
  ・空腹時に測定
  ・基準は臍上、地面に水平になるようメジャーは水平に巻く
  ・両足をそろえ、立位で呼気時に測定

4.治療
  ・基本は腹腔内脂肪を低下させる。   >> 食事療法 2〜3kg減量でも効果あり
  ・無理な運動よりも普段の生活の中で動くようにしましょう。

5.質問コーナー
  Q:腹腔内脂肪を低下させる薬はあるのでしょうか?
  A:基本的にありません。食事療法をして理想体重に近づけましょう。成人に必要なエネルギー
    量は30kcal/kgです。空腹感を感じないような食事内容にするのもいいでしょう。
 

感染性胃腸炎

1.ノロウィルス感染状況
  ・例年より1ヶ月早い流行。2〜3月までは続く。

2.ノロウィルス感染について
  ・マスコミが騒ぎ立てているほど重症な疾患ではないが、免疫力の低い高齢者、小児は重症化
   しやすいので注意が必要。
3.治療
  (1)抗ウィルス薬はない (2)脱水予防 (3)早めの受診 (4)下痢止めは服用しない。

4.感染対策
  (1)ウィルスの死滅 (2)ウィルスの数を減らす (3)感染経路遮断

多くの方が出席され有意義な教室となりました。
 

 

 村上記念病院糖尿病チーム

村上記念病院
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