◆村上記念病院糖尿病新聞 2006年3月15日発行
あなたは「洋ナシ」?それとも「リンゴ」?
2病棟看護師


まずメジャーを用意してください。おへその周り(ウエスト径)を測ってみましょう。
腰の一番細いところではないので、気をつけてください。
さて、どうしてウエストを測ってみたかというと、これで内臓脂肪が溜まっているかが推測できるからです。男性で85cm以上、女性で90cm以上あると内臓脂肪型肥満が疑われます。また、内臓脂肪型肥満かどうか、というのは体型からも推測でき、ウエストとヒップ径の比率で洋ナシ型とリンゴ型に分けることができます。

  ウエスト・ヒップ:0.7以下は洋ナシ型、1.0以上はリンゴ型

★★★洋ナシ型は皮下脂肪型肥満≪下腹部や腰周り、太ももやおしりに脂肪がつくタイプ≫

効果的な運動
ストレッチ!下半身太りしやすいので、階段の上り下り運動が最適。
下半身の筋肉を鍛えられるうえ、心拍数も上がるので脂肪燃焼にもつながります。
なるべく、エレベーター&エスカレーターは控えめに!

食事
おかずより野菜やご飯などの主食をしっかり食べるのがおすすめ!
注意食材…脂身の多い肉、フライなどの揚げ物、肉の加工品、乳製品、魚の卵など
 
★★★リンゴ型は内臓脂肪型肥満≪内蔵の周りに脂肪がついているタイプ≫

効果的な運動
有酸素運動!内臓脂肪を撃退するには、ウォーキングやジョギングなどが近道。
乗り物を使わず歩いたりしてみましょう。

食事
主食は茶色いもの。(白パンより全粒パン、白米より玄米)。最初に野菜や海
藻類をよくかんで食べ、肉や魚、豆類はその後ゆっくり。最後に主食。
注意食材…イモ類は天敵。バナナなど糖分が多いフルーツ。

この「内臓脂肪」というのが最近注目されています。
内臓に脂肪が蓄積し、さまざまな病気が引き起こされる状態を最近メタボリックシンドロームと呼ぶようになっています。

*具体的には…
まず…2型糖尿病、耐糖能異常、インスリン抵抗性のいずれか1つがあること。
加えて…高血圧、肥満、高脂血症、微量アルブミン尿のうち少なくとも2つがあること。
上記を満たせば「メタボリックシンドローム」であるといえます。

*結局どうなるのか?…
動脈硬化を促進します。そして心筋梗塞脳梗塞などを引き起こしてしまい、最悪の場合は死に至ってしまいます。そしてその危険は保有する因子の数が多ければ多いほど高いのです。

糖分や脂肪分を取りすぎる生活をしていることがきっかけです。
生活習慣から危険信号を見つけていきましょう。

 

 

 村上記念病院糖尿病チーム

村上記念病院
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