◆村上記念病院糖尿病新聞 2005年11月11日発行
血糖コントロールに関する検査
検査室

 
1. 糖尿病について

糖尿病の患者数は約740万人(治療を受けている人約228万人)、また糖尿病を否定できない人は約680万人、日本人の約1420万人の人が糖尿病や糖尿病を否定できない人となっています。

2. 糖尿病型と判定される検査結果

(1)随時血糖値  200mg/dl 以上
(2)空腹時血糖値  126mg/dl 以上
(3)75gブドウ糖負荷試験で2時間値が  200mg/dl 以上
2回の検査を受けて2回とも上の3つのいずれかに該当すれば糖尿病と診断されます。ただし、糖尿病の特徴的な症状(のどの渇きや多飲、多尿、体重減少など)、HbA1c6.5%以上、網膜症が起きている場合は1回の検査で糖尿病と診断されます。

3. 血糖コントロール指標と評価が2004年から変更になりました

新判「糖尿病治療ガイド2004〜2005」
指標
不十分    不良
不可
HbA1c(%) 5.8未満 5.8〜6.5未満 6.5〜7.0未満 7.0〜8.0未満 8.0以上
空腹時血糖(mg/dl) 80〜110未満 110〜130未満 130〜160未満 160以上
食後2h血糖(mg/dl) 140〜180未満 140〜180未満 180〜220未満 220以上
 赤字の部分が変更のあった点です

4. 定期的な検査を忘れずに

糖尿病の検査はよりよい血糖コントロールを維持し合併症を進行させないためのもので、自分で自分の体の状態を把握していくことが大切です。糖尿病は検査の病気です。定期的な検査を忘れずに受けコントロール状態を確認して、病気を進行させないようにしてください。

 

 村上記念病院糖尿病チーム

村上記念病院
前へ戻る次へ