◆村上記念病院糖尿病新聞 2005年9月26日発行
アルコールと間食の話
日本糖尿病学会専門医古川慎哉

、アルコールについて

  • 原則は食事療法や運動療法でコントロールが良好な方はアルコールOKです。
  • アルコールの種類にはあまり多くの差はありません。
  • エネルギーはありますが、ビタミンやタンパク質などの栄養素は少ないのが問題です。

2、アルコールのカロリーについて

  • 1単位(80kcal)の量をよく知ること。
  • 主としてアルコールの量がカロリーに強く関係します。
    −ビールならば200ml
    −日本酒なら0.5合
    −焼酎でも0.5合
    −ワインならば100ml
    −ウイスキーなら30ml

3、アルコールを摂取時の注意点

  • どうしても必要なカロリーをこえてしまいます。
    *アルコールを飲む変わりにご飯を減らすようなことはしない!
  • 対策
    *もしどうしても飲むような事があるときは、少しでもカロリーの少ない発泡酒にする。
    *アルコールを飲むと気が大きくなってしまい、摂取量も多くなる。
     →外食時、カロリーの少ないものを先に注文しておく。
      カロリー量・脂質量をメニューに書いている店もあるので、それを見て参考にする。
    *例えば、焼き鳥であると、たれで焼いているものより、塩焼きなどのほうがカロリー量は少ない。
  • 低血糖に注意が必要です。

4、間食について

  • 原則は牛乳や果物です。
  • 食後に食べるよりも、食事と食事の間にとる方がよい。
     →空腹時に食事をすると、一気に食べてしまう。
  • 甘さが強い物はすぐに血糖値を上げて、十分に使われ
    なければ、脂肪になります。
  • 袋に記載されている表示を見て、できるかぎり低カロリーのものがおすすめ。
  • おやつを作れる方は、低カロリーの寒天などを使用したりして工夫するとよい。

5、ジュース摂取時の注意点

  • 購入時カロリー量の記載をみて、低カロリーのものを選ぶ。
  • 甘いものを食べた後に、家事などを取り入れなどして消費するのも案。
  • 摂取する量にも気を付けましょう。
     

 村上記念病院糖尿病チーム

村上記念病院
前へ戻る次へ