◆村上記念病院糖尿病新聞 2005年8月15日発行
糖尿病の運動療法
リハビリ科

○はじめに

糖尿病治療の3本柱として食事・薬・運動があります。しかし、最近では運動は治療目的だけではなく、健康づくりの手段として考えられるようになってきました。

1.運動療法とは
人は動くためにエネルギーが必要です。筋肉を働かせるために血液中のブドウ糖が必要となるのです。したがって、運動をすると血液中の余ったブドウ糖が筋肉に取り込まれて血糖値が下がります。

2.運動の効果
・血糖値を下げる
・体脂肪を中心とした減量
・体力向上
・高血圧改善
・ストレス解消し規則正しい生活になる

3.運動の前に
いきなり運動を始めるのではなくて準備体操やストレッチをして体をほぐし温めましょう。

4.運動内容
種類: 有酸素運動で「いつでも、どこでも、ひとりでも」できるもの
強さ: 強すぎず弱すぎず軽く汗ばむ程度のもの
    心拍数が(220−年齢)の5〜6割程度のもの
頻度: できれば毎日が望ましいが週に3〜4回位から
    1回の運動が10分以上で、1日で1時間程度
量: 摂取エネルギーの10%以上160〜240kcal位から
 

 体重60kgの人の80kcal(1単位)の運動

運動内容 継続時間
散歩・炊事・掃除・洗濯・草むしり 続けて30分
雑巾がけ・入浴・ラジオ体操 続けて20分
軽いジョギング・登山 続けて10分
水泳(平泳ぎ)・マラソン・縄跳び 続けて5分

1つの運動だけをするのではなく、1日全体として考えて色々な運動を
組み合わせて運動量を増やしていきましょう。

注意点
・体調の悪いときは無理をしない
・合併症がある方は医師に相談してから
・足にけががないこと
・水分補給、補食はこまめに

商品名 内容量(ml) 糖分料(g) %表示
アクエリアス 350 19.6 5.6
ポカリスエット 340 21.1 6.2
デカビタC 210 12.4 5.9
C1000タケダ 350 6 1.7
 

 村上記念病院糖尿病チーム

村上記念病院
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