1) 膵臓移植 2) 短期インスリン療法
1) 膵臓移植
膵臓移植が適応となる方
(1) 腎不全に陥った糖尿病患者であること。
(2) IDDM患者で、糖尿病学会認定医によるインスリンを用いたあらゆる治療手段によっても血糖値が不安定であり、代謝コントロールが極めて困難な状態が長期にわたり持続しているもの。本例に膵臓単独移植を考慮する場合もあり得る。 |
日本では
現在までに移植された20例近くの移植例があり、そのほとんどがインスリン投与が要らなくなり離脱が可能となっています。同時に移植された腎臓もすべて良好に機能しています。患者さんはすべて社会復帰し、1例目の症例は移植を受けてから3年以上たっています。 |
世界では
1997年11月末までに世界約150施設において9891例の膵臓移植が行われています。最近の移植件数は急速に増え、年間約1000個以上に達しています。膵臓移植を受ける患者さんは、その大半(88%)が腎臓も同時に移植されます。 |
その費用は
約500万円かかると予想されています。
まだ日本では保険が適応となっていませんが、一部の大学病院では病院が移植費用を負担しているところがあります。 |
インスリンがいらなくなることが報告されつつあり、糖尿病が治る可能性が出てきています。今後は長期的に糖尿病をコントロールすることができるかどうかが問題です。
膵臓はどこにある?
ちょうど胃の背側にあり、十二指腸に
くっついています。
膵臓の形、大きさ
膵臓は胃の裏側にある約150gの扁平で
まが玉のような形をした臓器です。
膵臓の役目は
(1)消化液をつくりそれを消化管内に分泌(ぶんぴつ)する。
(2)血液中の糖をコントロールするインスリンなどのホルモンを生産し血液中に放出する。
2) 短期間早期インスリン療法
- 従来、インスリンは一度始めると一生打たないとだめといわれていましたが、糖尿病がひどくなくても、インスリンを使った治療をすること(短期間早期インスリン療法)が増えてきました。
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短期間早期インスリン療法では血糖値が十分に下がってくるとインスリンはやめることができます。あまりにも血糖が高いときや長い間飲み薬のみで治療していてうまくいかないときに上手に取り入れております。
一時的に短期間インスリンを使用することで、からだの中の膵臓を休めることができて、再び内服薬で治療が可能となることがしばしばあります。
- インスリンは外来でも始めることができるようになっていますので外来でもこの治療を導入しています。
- またインスリンにもたくさんの特徴をもったものが発売されており、選択肢が増えてきています。
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・各注入器の単位設定ダイアル
・インスリンの種類、単位は指示通り行う
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・皮膚を軽くつまんで真っ直ぐ刺す
・最近の針は改良され痛くありません。
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H17・05・13(金)
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