◆村上記念病院糖尿病新聞 2004年5月6日発行
腎臓の働き
透析室


腎臓は、そら豆のような形をした臓器(長さ10〜12cm、幅5〜6cm、厚さ3〜4cm)で、背中にくっつくように背骨の両側に左右対称に位置しています。尿管、膀胱、尿道と続く泌尿器の出発点として尿を作り出す臓器です。

腎臓の働き

人は生きていくために食物や酸素を取り入れ、新陳代謝(からだに必要な物質に変化、加工すること)の末にさまざまな老廃物を作り出しています。腎臓の働きは、血液を通ってきた老廃物(尿素、尿酸、クレアチニンなど)をろ過し、からだにとって不要なおしっことして排泄する仕事をしています。

腎臓にはどんな働きがあるの

腎臓には、わたしたちが生きていくために必要な、いくつかの大切な役割があります。

  • 血液の中の老廃物を排泄し、食欲不振や体の不調を解消する。
  • 血液中の水分や塩分のバランスを一定に保つ。
  • ホルモンを分泌し、赤血球を増やす。
  • ビタミンDを活性化し、骨を丈夫にする。
  • 血圧を適切にコントロールする。

透析導入を防ぐ

高脂血症、肥満、加齢、高血圧、糖尿病が腎臓の負担を増強させ、腎機能の低下がおこります。血糖を正常に保ち、血圧を降下、肥満を解消することにより、腎機能の低下を防ぎ透析導入を防ぐことが出来るのです。腎臓もいろいろな仕事を頑張っています。
今日、トイレに行ったら少し思い出してみて下さいね。

村上記念病院糖尿病チーム

村上記念病院
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