◆村上記念病院糖尿病新聞 2004年1月4日発行
シックデイ(病気の日)
 


あけましておめでとうございます。
寒さがひとしお身にしみる季節となりました。

シックデイとは、風邪による発熱や腸炎による下痢など比較的軽い病気にかかった日の事を言います。糖尿病の患者さんは健康な人に比べ、病状が重くなりやすいので、少しおかしいなと思えばなるべく早く医者にかかって下さい。
    
1.風邪など熱のある日

安静と保温に努め、いつもの食事療法・内服薬・インスリンを続けます。運動療法は休みます。高熱の出る場合や熱・体の不調の続く時は、早めに病院に行きます。
血糖・尿糖などは1日に4回以上測定します。インスリンの追加の指示を受けている人は、指示のとおり行います。高血糖が続く場合も早めに病院に行きます。
 
2.吐き気・嘔吐・下痢などで食欲の無い場合

一般的な注意は熱のある日と同じですが、糖質・水分・塩分の補給が重要です。何回に分けてもかまいませんから、一日分の糖尿病食と同じカロリーを出来るだけ食べます。

お粥・スープ・薄めたみそ汁・スポーツ飲料・お茶などを1時間毎に少しずつ食べてもかまいません。血糖を下げる薬を服用している人は薬の量を半分に減らし、または中止し早めに医師に相談します。

インスリン注射の人はインスリン注射をやめてはいけません。食事量に合わせてインスリンを減らすことはありますが、最低現在の半分量のインスリンは必要です。(わからないときは医師に相談してください。)
この場合必ず血糖測定をおこない、血糖値が高ければ、インスリンを追加注射します(追加注射には、「速効型」または「超速効型の」インスリンを使用します)。

血糖自己測定を行っている人は、血糖値をみてどのくらいのインスリンを注射したらよいか、あらかじめ主治医の指示を受けておくと良いでしょう。

全く食べられない場合は、すぐに病院に来て下さい。点滴や短期間の入院が必要です。

村上記念病院糖尿病チーム
 

村上記念病院
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