4月26日、糖尿病治療の基本中の基本、お食事についての教室でした。各人お茶碗を持って多数集まっていただきました。いろんなお茶碗があるものですね。
自分の身長、体重から標準体重を計算し、それから1日の食事カロリーを出します。それを単位に直して、いったい自分の食べられるご飯量は、何グラムか?・・・ファイナルアンサー!!・・ん〜ぴったり賞の人がいてびっくりしました。そのように指導しているわけですから、当然ですが、実際はなかなか難しいのです。これは、主婦年数とは全く関係なく、意識の問題でしょうね。続けるという『強い意志』と周りの協力と。糖尿病食は、制限だけではなく、栄養素の配分が大切です。そのため健康食と言われていますので、周りの人を巻き込んでいきましょう。
・標準体重の出し方
身長(m)×身長(m)×22=標準体重(s)
・1日の食事量
体重1sあたりに必要なエネルギー消費量 × 標準体重= 1日の食事量
20〜40Kcal。詳しくは、医師に聞いてください。
1単位=80Kcalで1日の単位数になります。 |
あとは、栄養指導で、素敵な栄養士さんに何度でも聞いてください。親切丁寧、きっちりと教えてもらえます。よい血糖コントロールを目指し、努力すれば必ず結果がでる、という古川Drの言葉を信じて、まず、やってみましょう。
血糖降下薬について
ダオニール、グリミクロン、アマリール、ファスティック、ベイスン、グルコバイ、アクトス。聞いたことがありますか?または、飲んでいますか?血糖を下げるといっても、膵臓に作用するもの、肝臓、腸管、筋肉に作用するものなど、いろいろあるんですね。以前は、食前に飲むものと思っていましたが、食直前や食後と薬によって飲む時間が違うのです。主治医によく聞き、注意事項をよく読み、自己判断で対処しないようにしましょう。
インシュリン注射についても、開発、改善がすすんでいます。インシュリンしたら、人生最後・・といった人がいるんですけど、決してそんなことはなく、それよりも、よい血糖コントロールをすることに注意を向けてください。
注意:低血糖になったら、まずブドウ糖をとりましょう。アメや砂糖では、吸収が遅いので、まず、ブドウ糖10cを溶かしてのむか、それを含む清涼飲料水150〜200tとりましょう。
飲めないときは、速やかに病院へ行きましょう。
次回は、5月24日「検査について」です。意味が解れば、糖尿病手帳を見る見方が違ってくることでしょう。当日は、手帳を持って、6F多目的ホールへお越しください。
村上記念病院糖尿病チーム