「それでは、検査をしてみましょう。」とりあえず診察を・・と思っただけなのに、いったいどんな検査だろう、糖尿病って言われたらいやだなあ・・とか。思われた方いませんか?
糖尿病は管理がとても大切です。しっかり診断をして、境界型や糖尿病型と言われた方は、快適な社会生活を続けるためにも経過を見ていくことが大切です。
検査といっても、尿検査と採血、胸部レントゲン、心電図、眼底検査です。診断には、ブドウ糖負荷試験(ブドウ糖を飲み、時間ごとに採血します。)をします。それで、空腹時と2時間値で、糖尿病の正常型、境界型、糖尿病型と判断します。
空腹時血糖が高かったり、尿糖が出ているだけでは、判断できません。安心もできませんが、安易に不安がることもないのです。
また、境界型や糖尿病型と診断された方は、定期検診を必ず受けて下さい。経過を見て、良いコントロールが出来ているかの確認をしましょう。2〜3ヶ月の血糖値の判断ができるヘモグロビンA1cが採血で出来ますので、ごまかしは出来ないし、努力は必ず結果として出てきます。尿糖と共に、尿蛋白も重要です。詳しくは、主治医にお尋ねください。
血糖コントロールの指標と評価
血糖コントロールの指標と評価 |
優 |
良 |
可 |
不可 |
空腹時の血糖値(r/dl) |
100未満 |
100〜119 |
120〜139 |
140以上 |
HbA1c(%) |
5.8未満 |
5.8〜6.5 |
6.6〜7.9 |
8.0以上 |
糖尿病の方は、参考にしてください。落ち着いている方も、もう一口の食事や、不規則な生活が続いたり、風邪等の体調不良でコントロールが乱れたりしますので、早めに対応しましょう。
次回の健康教室は、6月7日(金)11時から体操のできる服装で、タオル1枚を持ってお気軽にお越しください。お待ちしています。
村上記念病院糖尿病チーム