◆村上記念病院糖尿病新聞 2007年5月11日発行
くも膜下出血について
藤田医師
■ 脳卒中の分類
脳出血 脳の内部の血管が破れて、出血する病気で脳の比較的細い血管が、高血圧よって障害され、破れやすくなります。脳内出血とくも膜下出血があります。
脳梗塞 脳の血管が詰まる病気が「脳梗塞」で脳血栓と脳塞栓があります。

■ くも膜下出血とは?
★脳に入っていく手前の、脳の表面を走る血管の分枝部などにできた「動脈瘤(血管のこぶ)」、が突然破裂する病気です。脳を包んでいる「軟膜」と「くも膜」の間に出血が広がります。SAH(クモ膜下出血)の原因は9割以上が脳動脈瘤です。

【検 査】
MRA(磁気共鳴血管撮影)やCTA・脳血管撮影があります。脳血管撮影検査は、一番精度が高く、脳を栄養とする血管にカテーテルを経由して造影剤を注射し、造影剤によってはっきり見える血液の流れを連続的に観察して、原因と場所を突き止める方法です。

【治療法】
ネッククリッピング術: 頭蓋骨の一部を切り開き、脳動脈瘤の根元を金属製のクリップで挟んで血流を遮断することで、動脈瘤の破裂を防ぎます。
血管内治療: 脚の付け根の血管などから入れたカテーテルを脳の動脈瘤まで送り込み、先端からコイルを出して動脈瘤内に詰め込み再出血を防ぎます。

★くも膜下出血にならないためには、脳ドックを受けることが大切です。
★脳動脈瘤の原因
  高血圧・動脈硬化・遺伝
 

 

 

村上記念病院糖尿病チーム
村上記念病院
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