◆村上記念病院糖尿病新聞 2006年9月22日発行
がぶのみ注意報・・・ペットボトル症候群って知ってますか?
2病棟 看護師
1.ペットボトル症候群とは・・・
 
聞きなれない言葉ですが、「ペットボトルなしに歩けない」「ペットボトルなしでは生きられない」という意味ではありません。主にジュースやコーラ、スポーツドリンクなどの清涼飲料水の飲みすぎが原因で、急性の糖尿病にかかってしまった状態。それが、「ペットボトル症候群」です。

暑い夏、喉が乾いて、甘いジュースをガブガブ飲むと、まず血液のなかの糖分が上昇します。その糖分の濃度を下げようとして、体は、もっと水分を欲しがるようになります。「こんなに飲んでいるのに、どうして喉が乾くのだろう・・・?」と思いながら、ますますジュースを飲みます。悪循環の始まりです。

「スポーツドリンクなら大丈夫だと思った」と言われますが、これが落とし穴です。ジュースほどではありませんが、スポーツドリンクにも多量の糖分が含まれています。
 

2.それぞれの糖分は・・・

 人間が一日に必要とする糖分は→ 20〜40gです。

次の飲み物の中で含まれる糖分の量が多いのはどれでしょうか?
1. 清涼飲料水 ・・・・・・・27g
2. お茶 ・・・・・・・・・・・・・・0g
3. 炭酸飲料(コーラ)・・・・54g
4. 缶コーヒー(250ml)・・・18g
5. ヤクルト・・・・・・・・・・・・12g
6. 野菜ジュース・・・・・・・・26g

3.ペットボトル症候群にならないために!

1. むやみに清涼飲料水を飲まない
長期的にみると、糖分を多く取ることで虫歯になったり、栄養のバランスが崩れ、疲れやすくなります。
朝の目覚めも悪く、肩こりの原因にもなります。
2. 適度な運動をする
特別な運動をしなくても、「毎日歩く」だけでも効果があります。
3. ストレスを溜めない
 

ペットボトルを持ち歩くのは結構。水分補給を怠らないのも大切な事です。清涼飲料水ではなくカロリー0・無糖・自然のままのお茶や水で喉の乾きを癒しましょう。
 
 

 村上記念病院糖尿病チーム

村上記念病院
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