◆村上記念病院糖尿病新聞 2002年7月24日発行
糖尿病の合併症:腎臓
 

 糖尿病の合併症には、目、腎臓、神経がありますが、今回は透析の伊藤師長さんが、腎臓についてお話ししてくださいました。全国で20万人と言われる透析患者さんの36%が糖尿病性腎症の方で、今までの慢性糸球体性腎症の方より上回ってきたそうです。  
 血糖コントロールが悪いときに、最も侵されやすい網膜と腎臓。高い血糖が長く続くと、血管の壁の内側にさまざまな異常が生じます。慢性腎不全になると回復しないので、腎臓をいたわることが大事です。

注意すること: 風邪に注意。蛋白質をとりすぎない。たばこ、お酒はほどほどに。塩分は控えめに。疲れをためない。
危険サイン!: 全身がむくむ。夕方靴がきつい。尿に変化がある。体がだるい。
貧血。食欲がない。吐き気がする。
 
サインが現れてきたら、早めに医師に相談しましょう!

末期腎不全になると、血液透析や腹膜透析等の方法があります。当院では、17名の方が行っています。

・腎臓病とじょうずにつきあうポイント
  1. 健康診断で判る腎臓病
  2. 危険信号はみのがさない。
  3. 早期発見が大切
  4. 食事療法は指導のもとで。
  5. 透析療法は自分にあったもの。
  6. 家族の支えは大きな味方。

 腎不全になっている方もなっていない方も、とにかく血糖のコントロールが原点です。今の状態を維持できるようにしましょう。 
  
スタッフからのメッセージその2

 井上Drの声かけと古川Drのご協力で、健康教室が立ち上がりました。以前から教室の必要性を感じていましたので、「がんばろう!」とはりきっております。
 糖尿病は、自己管理の病気であると言われているように、患者様自身が治療法を十分理解して、日々の生活の中で実行していく必要があります。
 その患者様を指導・援助していくには、私たちも勉強しなくてはと、眠い目をこすりながら本を開いております。
 これからも、解りやすく、楽しい栄養指導を続けていきたいと思っています。

管理栄養士  A.A.

※専門分野が違うと、お互いのがんばりが見えませんが、月1回の勉強会で顔を合わせると、そのがんばりが伝わってきて、よい励みになります。・・気持ちはね。

村上記念病院
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