村上記念病院活動だより

Activity of murakami

2024年9月3日 「 褥瘡対策の基本について 」

講師:公立学校共済組合四国中央病院
皮膚・排泄ケア特定認定看護師
髙橋 健一先生

【褥瘡とは】

身体に加わった外力は骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流を低下、あるいは停止させ、この状況が一定時間持続されると組織は不可逆的な阻血性障害に陥り褥瘡となる。

【褥瘡発生要因】

圧迫・摩擦・ずれがあり 4 つ目の要因として Microclimateへの対応(体圧分散用具選択時に温度・湿度の管理機能とカバーの質まで考慮すること)が国際ガイドラインで推奨されている。

【褥瘡予防のポイント】

ねたきり・るい痩・骨突出・関節拘縮・低栄養・皮膚湿潤・浮腫・圧迫が原因となる褥瘡に対するケアは、骨突出部への体圧分散。げ膚に対するケアは、スキンケアと栄養を調整すること。
褥瘡予防対策は、圧迫・ずれの除去、体位変換とポジショニング、体重がかかり圧迫されている部分へ介入し体圧分散させること。2時間を超える圧迫は避けること。ポジショニングで接触面を広くすることである。

【褥瘡治療】

保存的・外科的・物理治療がある。

褥瘡の形状で、円形・楕円形の場合の原因は、局所への均―な圧迫が関連する。

対策:圧迫を除去すること。

蝶型の場合は、頭部挙上や座位に関連した創にみられる。

対策:ギャッチアップ時や座位時のずれの解除(背抜き)。

地図状の場合の原因は、局所への摩擦とずれ、および皮膚の浸潤が関連した時にみられる。

対策:摩擦とずれの予防と湿潤予防である。

線型の場合の原因は、臀部引き上げ動作などによる鋭利な力により発生する。

対策:オムツの引き抜きなどの見直し。

 

【感想】

研修を受講し、改めて体位変換とポジショニングが大事なのが分かりました。
褥瘡を作らないために、基本に忠実にケアしていきたいと思いました。

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