◆村上記念病院 糖尿病新聞 2015年05月08日発行
知っ得!シリーズNo.2 「糖尿病と高血圧」
村上記念病院糖尿病チーム
講師:臨床検査技師

血圧とは、血液が流れる際に血管の内側にかかる圧力のことです。
血圧が上がる理由は大きく2つ!

  1. 血管が硬くなり広がりにくくなること。
  2. 体内を循環している血液の量が多くなり過ぎる事です。
糖尿病で高血圧が問題になる理由
  • 理由その1.
    • 糖尿病には高血圧の人が多い。
    • 高血糖で循環血液量が増える。
    • 肥満の人が多い。
    • インスリン抵抗性がある。
    • 糖尿性腎症から高血圧になる。
  • 理由その2.
    • 動脈硬化がより起こりやすくなる。
    • ★CAVI(キャビィ)検査 *当院の心電図室の前にポスターを貼っています!!
    • ★血圧測定、血液検査
    • ★頚動脈エコー *この3つの検査は当院で検査できます。
  • 理由その3. 糖尿病の合併症の進行を加速する。
血圧を下げるには・・・どのように下げる?(管理することが望まれます。)

減塩、肥満解消、禁煙、適度な運動、ストレスを発散する方法を見つけましょう!

高血圧と診断される血圧  140/90mmHg以上
糖尿病の人では合併症予防のため  130/80mmHg未満
家庭血圧の目標値  125/75mmHg未満
家庭血圧計で血圧を測定する際の注意点
  • 測定器の使い方説明書をよく読んで、正しい測定方法を覚える。
  • 腕を机や台に乗せて心臓と同じ高さにし、リラックスした状態で測定する。
  • 袖まくりをしない。
  • 測定中は、体を動かさない。
  • 信頼性のある測定器を使う。

血圧は時々刻々と変化します。 起床後、就寝前などに、安静座位で一機会2回測定すると、病院だけでの測定では分からない血圧の状態が明らかになるので、 治療の決定、変更に大変役立つ情報なので、通院の際には、主治医に見せましょう。

ちょこっと一緒にやってみませんか!?
元気の秘訣「笑み筋体操」

  • 血糖値の上昇を抑制する。
  • 前向きな気持ちになる。
  • ストレス解消・緊張緩和
  • 運動療法が出来ない人もできる。
  • ダイエットにもお勧め。

まずは、準備体操から、肩の力を抜いてろうそくの火を吹き消すように「フー」と細く長く息を吐き出します。
両手を空に向かってゆっくり広げながら、鼻から息を吸い込む呼吸を繰り返します。
次に、顔の表情筋のストレッチです。

糖尿病も高血圧も自己管理が大切な病気です。 生活習慣の改善で血圧も血糖も下がったからといって元の生活に戻してしまえば、また上がってきます。
笑いによって生み出される前向きな気持ちが生活習慣の改善(食事療法・運動療法)に取り組む意欲につながり、 長期的に血糖コントロールが改善できることが期待できます。

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