◆村上記念病院糖尿病新聞 2012年5月24日発行
ちょっとはずかしいおしりの悩み「痔について」
村上記念病院

痔の種類・・・痔核、裂肛、痔瘻に分類される

痔核・・・

肛門に負担がかかる状態が長く、肛門の血管が切れて出血やうっ血して、いぼのように出てきたもの。この肛門にできたいぼを痔核といい通称、いぼ痔という。発生場所により直腸側にできる「内痔核」と肛門側のできる「外痔核」に分けられる。
 
 内痔核・・歯状腺(直腸と肛門の境目にある波上の線)より直腸側にできた痔核のこと


内痔核の進行度
@段階 直腸側の粘膜にできるもの。初期は小さく排便時に出血があるが、痛みはない。
A段階 痔核が大きくなって排便時に脱肛するが、自然に元に戻る。 痛みが出たり、残便感が残るのも特徴。
B段階 痔核が大きくなり排便時に脱出し指で押し込まないと元に戻らない。
C段階 排便に関係なく常に脱出して指で押し込んでも元に戻らなくなり、いつも不快感を感じるようになる。

外痔核・・痛みを伴う事が多く、便秘で強くいきんだり、長時間同じ姿勢でいたり、冷えなどで肛門に負担がかかったりした時、突然起こるのが特徴です。肛門の周りの血管にあずき大の血の塊(血栓)ができる。
  @排便に関係なく出血し、腫れて痛む。
  A 突然お尻が痛みだし、肛門の出口にいぼができる。
こういった症状があれば外痔核の疑いがある


裂肛・・・

硬い便によって肛門付近が切れたり裂けたりするもの。出血は紙につく程度だが、激しい痛みを伴うために排便を我慢して便秘になり、さらに症状を悪化させる。


痔瘻・・・

肛門の周囲(肛門陰か)が細菌に感染して炎症を起こし化膿して膿がたまり発熱と肛門周辺の痛みをおこす。膿が出てしまうと痛みも腫れも治まり、約30%の人は完治し残りの約70%の人は肛門陰かから膿の出口までにトンネルを形成してしまい、痔瘻になる。


今日から始められるお尻にやさしい生活方法

@トイレは3分以内に、いきんではダメ!

便意を感じたらすぐにトイレに行き、もし出し切れていなくても無理に出そうとしないこと。トイレは3分以内で、肛門に負担をかけないようにしましょう。


A風呂や温水洗浄便器でお尻をきれいに。

排便後はティッシュでふくだけでは完全にきれいにならないので、温水洗浄便器を上手に利用しましょう。使用後水分が残っていると、蒸れたりかぶれたりするのでしっかり乾燥させましょう。


B肛門に大きな負担をかけるのが、便秘や下痢。

便秘による無理な、いきみや硬い便、また下痢による水様便は、肛門をうっ血させ、皮膚を傷つける。毎日のスムーズな排便が、お尻を痔から守ります。


C長時間座ったままや立ちっぱなしの姿勢は、肛門周囲の血行を悪化させます。たまに姿勢を変えたり、軽く体を動かしてうっ血を解消しましょう。

D便通を良くする不溶性食物繊維を多く含むいんげん豆、あずきなどの豆類や穀物と、水溶性食物繊維を多く含むコンニャク、海藻などをとりましょう。血行をよくするビタミンEの多い食材も積極的にとるようにしましょう。

痔は特別な病気ではありません。誰もが発症する可能性がある生活習慣病のひとつです。お尻が気になる人はもちろん、今はまだ大丈夫な人も、毎日の生活習慣を見直してください。


健康教室の様子

村上記念病院糖尿病チーム
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