☆過活動膀胱の推定患者数
40歳以上の女性10人に1人 40歳以上の男性7人に1人
☆過活動膀胱とは?
尿意切迫感 頻尿 尿もれの症状を有する。
☆頻尿とは?
日中・・・8回以上 夜間・・・1回以上(夜間におしっこのために起きてしまう)
頻尿症状にもタイプがある
タイプ@: |
尿の量(回数)が多い
・水分の摂り過ぎ、初期の糖尿病による喉の渇きがある為の多飲
・高血圧治療のため薬(利尿剤)を飲んでいる
・加齢による腎臓機能の低下(夜間頻尿) |
タイプA: |
尿が全部出ない(残尿がある)
・膀胱の神経障害(糖尿病)
・排尿困難(前立腺肥大症) |
タイプB: |
1回に出る尿の量が少ない
・膀胱にたくさんの尿をためておくことがむずかしい
(脳梗塞・脊髄損傷などの中枢神経の障害、過活動膀胱)
・加齢による膀胱の容量の減少も考えられる |
☆高齢者の夜間頻尿
●高齢者では抗利尿ホルモンの分泌が減り、夜間頻尿となる。
●高齢者は睡眠が浅い為に目が覚めやすい。
おしっこのせいで目が覚めたと勘違いしているケースもある。
☆過活動膀胱はなぜ起きるのか?
原因@神経系のトラブル
・脳と膀胱の筋肉を結ぶ神経の回路に障害が起きた場合
原因A骨盤底筋のトラブル
・出産や加齢によって、子宮、膀胱、尿道などを支えている骨盤底筋と
呼ばれる筋肉が弱くなった場合
原因Bそれ以外の原因
・何らかの原因で神経が過敏に働く場合(原因が特定できない場合もある。)
☆過活動膀胱の治療
行動療法@生活指導・・・水分やカフェインを取り過ぎない
早めにトイレに行く
トイレの場所を確認しておく
A膀胱訓練・・・トイレを少し我慢する
少しずつ15〜60分単位で我慢する間隔を延ばしていく
目標は2〜3時間我慢できる状態
B骨盤底筋訓練…骨盤底筋の筋力をつけることで腹圧性尿失禁を改善
膣と肛門を意識的に締めたり緩める体操
薬物療法・・・抗コリン薬(膀胱の神経の過敏な働きを抑える)
その他の療法・・・電気刺激法
骨盤底筋の収縮力を強化したり、膀胱や尿道の神経の働きを調査する
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