臨床検査室
臨床検査とは
人体から排出される尿・便など、人体を流れる血液・髄液など、人体を作っている細胞・臓器などを用いた検体検査と、臓器の状態を物理的に捉える生理学的検査に大別され、病気の診断・治療、早期発見や予防になくてはならないものです。
生化学部門
主として人体試料(各種体液、排泄物、組織など)の化学的検査をとおして疾患の診断、治療、予防のための客観的情報を提供し、病態や病因の解明を行うことを目的とするものである。
東芝 自動分析装置120FR | 同時45項目800テスト/時の処理能力を持った高精度な自動分析装置です。 同時45項目800テスト/時の処理能力を持った高精度な自動分析装置です。 | |
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東芝 120FR(電解質) |
血清・血漿・尿・髄液検体中のNa K Clの定量測定に使用。 約5分間で測定完了。 |
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東ソー HLC-723G11 | 糖尿病の指標の一つのHbA1cの測定に使用。 約30秒で測定完了。 |
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定電圧装置 デンシトメータ | 血清の蛋白分画を定電圧装置で 泳動後デンシトメータで測定します。 |
免疫血清部門
免疫は生体が外来の異物から自己を守るシステムであり、生体内には免疫をつかさどるリンパ球などの細胞因子と抗体などの液状因子があり、互いに関係し合って健康維持を行っている。
富士レビオ ルミパルスG1200 | 化学発光酵素免疫測定法により腫瘍マーカー(CEA CA19-9 AFP PSA フェリチン PIVKA-Ⅱ KL-6
) 甲状腺関連(FT3 FT4 TSH) 感染症関連(HCV抗体 HBs-Ag HBs-AbTP抗体)の測定を行っています。 |
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その他 | 感染症関連(カンジダ抗原 HIV-1/2抗体 ) 迅速検査(インフルエンザ アデノ RS ロタ レジオネラ 肺炎球菌 レンサ球菌)等も行っております。 |
血液学部門
血液は血球成分と液性成分とからなり、さらに血球成分のなかには、赤血球系、白血球系、血小板系があり、 生体の維持にとりそれぞれ重要な機能を営んでいる。これら血球成分の量的変化や機能を調べることにより、 疾患の診断や、病態の解析に役立てることができる。また、液状成分からは凝固・線溶検査が行われ、出血性疾患や血栓性疾患などの原因究明に役立っている。
シスメックス XT-4000i |
半導体レーザーを用いたフローサイトメトリー法により 血球計数(赤血球 白血球 ヘモグロビン濃度 ヘマト クリット 血小板 各恒数)は基より白血球の5分類も80検体/時間の処理能力で同時に測定します。 | |
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シスメックス CA-510- |
血液凝固テストPT APTT ヘパプラスチンを全自動で 検査します。 |
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ABL800FLEX |
術前術後や酸・塩基平衡障害検査の為、動脈血でpH pCO2 pO2等
の測定に使用します。 約1分間で測定完了。 |
一般部門
UX-2000 | 試験紙法(2波長反射測光法)で蛋白 糖 ウロビリ 潜血 pH FCMにて尿沈渣の測定を行っています。 | |
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その他 | 用手法にて検便(潜血 虫卵) 検尿(ケトン体 ビリルビン) 穿刺液(腹水、胸水)・髄液検査等も行っております。 |
生理学部門
各測定機器により各臓器から発する信号を正確に記録し、診断・経過観察、予後および治療判定にかかせない検査である。
心電計 | 心電図は不整脈の病理を解明し、心臓の転位・肥大・拡張の状態を明らかにし、心疾患や電解質の代謝異常の診断にまた、経過、予後および治療判定などに重要な検査法である。 | |
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脈波計 |
指尖容積脈波は指尖部に近赤外線を照射し、その透過光を光電管で受け同部の血液量の変動をとらえ、記録する。 |
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脳波計 | 脳波は脳から出ている電気活動を記録したものであるが、その本態に関しては現在もなお不明な点が多い。 | |
眼底カメラ | 眼底カメラは血圧上昇や低下などの血液速度の変化のみならず、糖尿病、高脂血などに認められる血液成分の異常により、 眼底の血管口径や走行の変化を捉えた ものである。 | |
聴力計(健診) |
聴力は健康診断に際し、周波数 1000Hz音圧30dBと周波数4000Hz 音圧40dB にて行っています。 |
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肺機能計 | 肺機能は閉塞性肺疾患、間質性肺疾患などの呼吸器疾患の 診断 ・重症度・治療効果・予後の判定や 労働衛生・環境衛生・体力検定などにも活用される。 | |
血圧脈波検査装置 |
VaSeraVSはABIとPWVの組み合わせと ECG・PCG・PVR・エンベローブ等の 情報によってより正確に動脈の 閉塞状況・血管障害を検出します。 |
細菌学部門
検査材料の培養から始まり、形態・染色性の確認、生化学的・血清学的性状の判定後、同定。
更に薬剤感受性テストを実施後、検査成績の報告となる。
輸血学部門
手術や大量出血、貧血の補充療法の為、輸血を行います。輸血には副作用やウィルス等の感染の危険性があり得るので、慎重且つ、十分な経過観察を要する。
病理学部門
組織検査と細胞診検査に大別され、検査材料を病理組織学的な手法により検査して、病理医がより正確な臨床診断を下し、より適切な治療を行う為に必要な情報を提供するものです。
遺伝子・染色体学部門
検査結果が疾患の確定診断に直結する為、検査を依頼する側と検査結果を報告する側の両者に細胞遺伝子学の基礎から臨床までを含めた高度な知識と技術が要求される。
今後、益々多用され、開発・進歩の続く分野である。
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