西条中央病院より感染管理認定看護師である近藤啓司先生・千場美保子先生にご講義をお願いしました。
【講義内容】
感染は、
- 病原体(感染症を起こす要因)
- 病原巣(病原体が生存する場所)
- 病原体の出口病原体が通る場所(排出門戸)
- 感染経路
- 病原体の入り口病原体が入ってくる場所(侵入門戸)
- 宿主(感染する人)
この6つの要素が1つになった時に感染成立となる。
このどれかが欠けると成立せず感染は起こらない。
感染を予防するには…
全ての人に行う『標準予防策』と、感染症の種類に応じた『感染経路別予防策』を行う。
標準予防策とは、全ての人の
- 血液
- 体液(痰・鼻水・唾液・腹水・胸水)
- 汗を除く分泌物(膿・膿や浸出液が付着したガーゼ)
- 排泄物(便・尿・嘔吐物)
- 健康ではない皮膚(傷のある皮膚)
- 粘膜(結膜・眼脂)
は、感染性があるものとして対応すること。(直接触れない)
直接触れる、触れる可能性がある時は必ず手袋などの個人防護具をつける。
手指衛生を行う。
【感想】
今回の講義では、感染のメカニズムから感染対策の意義、手指衛生のタイミングや方法、防護用具の選択と着用方法まですごく勉強になりました。
特に印象に残っているのは、標準予防策を感染の有無に関わらず、全ての患者さんに正しく行うことで、自分の身体だけでなく感染の経路を断ち、患者さんを病原体から守ると言うことに繋がるので手指衛生は正しいタイミングで実施し、個人防護具は適切に選択し、正しい着脱手順で実施出来るよう努めていきたいと思いました。