ユニ・チャーム株式会社より排泄コーディネーターの光山先生を講師に迎え、殆どの施設で使用している身近なアイテム「尿取りパッド」で感染対策の秘訣を講義していただき、その後高齢者施設での感染症と対策についても講義いただいた。
◯排泄ケアにおける感染予防について
排泄ケアは排泄物、体液に触れるケアのため感染予防の意識が必要。
- 手洗い
- 確実に物品を準備(排泄ケア中に何度も物品を取りに行くのを防ぐ)
- バリアプリコーション(エプロン・マスク・手袋)
しっかり準備してオムツ交換
- 1ケア1手袋
- 排泄物(感染源)を速やかに除去し密閉する事で汚染の拡大を防ぐ
- 陰部洗浄時、しぶきの飛散に注意する
当院採用のパッドには「引き込み吸収帯」という部分がパッド中央縦ラインにあり、その部分が適切に当たっている場合とずれている場合で実験を行った。
写真では分かりにくいかもしれないが、適切に当たっている方は尿が素早く吸収され「引き込み吸収帯」からオムツ全体に分散した。
一方「引き込み吸収帯」からずれていた方は、その部分だけで吸収する為吸収に時間がかかり、横漏れの原因となった。
◯高齢施設で多い感染症
- 感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)
- 腸管出血性大腸菌感染症(O157など)
・1、2はアウトブレイクにつながりやすい
感染者の便や吐物の処理方法を学んだ
- インフルエンザ
・咳エチケットと温度・湿度のコントロールが鍵!
22℃以上、湿度50%以上で死滅しやすい
教わったことを常に意識して日々実践に活かしたいと思う。