褥瘡対策の全体研修として、今回はマルホ(株)の山崎史人氏に褥瘡の基本を講義して頂きました。
褥瘡発生のメカニズムとして、直接要因、好発部位、二次的要因について。
予防と管理として、リスクアセスメントに褥瘡発生スケールを使用する、体圧分散ケアとして、体位変換や体圧分散マットの使用、スキンケア、栄養管理について解りやすく解説して頂きました。
また、褥瘡が発生には、急性期と慢性期があります。日本褥瘡学会学術教育委員会が開発した褥瘡状態判定スケール、DESIGN-Rで分類していきます。その分類時期、褥瘡の病態に応じた外用薬やドレッシング材の選択や使い分けが大切です。
最近スキンテアが褥瘡発生スケールの項目に追加されました。スキンテアとは、主として高齢者の四肢に発生する外傷性創傷のこと。摩擦単独や摩擦ずれによって表皮が真皮から分離または表皮および真皮が下層構造から分離して生じます。高齢者は少しの刺激でも皮膚が破たんすることがあります。細心の注意を払い、丁寧な対応をしたいものです。
注意していても発生してしまう場合がある褥瘡ですが、速やかな発見と対応で重症化を防ぎたいものです。