当院では、毎年、その一次救命措置の重要性から毎年全職員対象の「救急蘇生法」の勉強会を開催しています。
突然の心停止から救命し社会復帰に導くため、4つの要素の『救命の連鎖』というものがあります。
- 心停止の予防……心停止や呼吸停止となる可能性を初期症状で気づくことにより、未然に防ぐこと。
- 早期認識と通報…突然倒れた人や反応のない人の心停止の可能性を認識したら、大声で応援を呼び、
救急通報を行って、AEDと救急隊を依頼すること。
- 一次救命処置……気道確保、胸骨圧迫、AEDの使用など誰でもすぐ行える処置であり、
傷病者の社会復帰に大きな役割を果たします。
- 二次救命処置……一次救命処置で心拍が再開しない傷病者に対して行う薬剤や医療機器を用いた
治療のことです。
これらの要素の中で胸骨圧迫やAEDなどの一次救命処置は、その現場に居合わせた人に委ねられており、適切な救命処置が目の前の命を助けることにつながります。
対象者を発見し、反応の確認、応援要請、胸骨圧迫(心臓マッサージ)の一次救命処置から二次救命処置までの流れを、当院の災害対策委員によるユーモアを交えながらも真剣なデモンストレーションで「いざという時」の対応を見て勉強しました。
最後に、出席者全員が胸骨圧迫の実技をして勉強会を終了しました。