H28年度の診療報酬改定で「排尿自立指導料」が算定できるようになり、当院でも排尿ケアチームを発足させました。その目的と役割、活動内容等をまとめた研修がありました。 排尿は、人生の中で1日に何度も繰り返される生活行動ですが、プライバシーの守られた環境のもと自分ひとりで行われる行為でもあります。そのため排尿行動に誰かの援助を必要とすることは、人としての尊厳を低下させてしまう可能性が考えられます。そういう方を指導、支援することにより尊厳が守られ、早期退院や寝たきりの減少に向けてチームが活動しています。
排尿自立のステップが4つあります。
①下部尿路機能障害の症状を有する患者の抽出
②下部尿路機能評価のための情報収集
③下部尿路機能障害の評価と排尿自立に向けた計画策定
④包括的排尿ケアの実施、評価です。
情報収集のために「排尿日誌」を記録します。患者の排尿状態の現状把握ができ、排尿障害のタイプを推測できます。治療可能か検討出来たり、おおよその排尿時間が分かるためオムツ交換の適切な時間やトイレ誘導・介助のタイミングがわかります。排尿量に合ったオムツの選択ができ、経済的負担軽減になればと思います。
これからも患者の排尿自立のためによりよい支援となるよう努めていきます。