医療安全と睡眠と言う事で4回にわたり、日本睡眠教育機構認定の東洋羽毛工業(株)睡眠健康指導士の濱田隆晴さんを講師に迎え、「睡眠セミナー」を開催していただきます。
まず最初は、よりよく寝るための心得と、睡眠の大切さ、睡眠の質を上げることが重要視されているということを学びました。2010年の看護協会の調査で、倦怠感、胃不調等の精神的負担に起因すると考えられる自覚症状が「日勤のみ」に比べて明らかに「交代勤務」での出現率が高いという結果があります。睡眠障害や便通異常等の生活リズムの変調に起因すると考えられる自覚症状の出現率はさらに高くなるとの結果です。これは、アクシデントやインシデントのリスクにつながります。体温やホルモン分泌等の生体リズムは意識的に変える事ができず、午前2時頃から午前4時頃に体温が最も低くなる前で「活性度」が低下するので、最もリスクが高くなるとの事、さらに午後2時から4時頃も他の時間帯よりヒヤリハットが多い為注意が必要です。交通事故も同時刻が危険のようです。15時間以上起きていると酒気帯び運転、18時間以上では酒酔い運転と同等の注意力になっているそうです。睡眠の質を上げる事によって少しでもリスクを減らすように心がけましょう。
後半は冷え対策でした、入浴剤のバブは冷え改善に効果的であり、浴槽につからない場合の人だと常温の炭酸水をコップ一杯飲んでもらうと同じ効果が得られるそうです。体が酸素不足と思って酸素を取り入れようとして入眠しやすくなるそう。
日中眠すぎる場合、15~30分昼寝をする、または3分間目を閉じて深く深呼吸するだけで昼寝と同じ効果が得られるとのこと。
ヒューマンエラーを起こさないためにも、睡眠不足解消の為にもやってみるとよいのではないでしょうか。