村上記念病院


院内勉強会 テーマ「脳卒中全般パート2」H27.1.23.

今年度最後の白石Drの勉強会でした。

脳出血の原因とは…

高血圧、くも膜下出血に伴うもの、動静脈奇形、硬膜動静脈ろう、もやもや病
脳腫瘍、頭部外傷、不明  が挙げられる。
8割程度が高血圧に伴う脳出血を起こしている。
後遺症に片麻痺、失語症があり、麻痺が出現していないから脳卒中ではない!
ということではない
年齢、高血圧の既往、内服薬の種類(特に抗凝固剤、血小板剤)には注意が必要!!

治療…

血腫が小さい、症状が軽い→保存療法
抗痙攣剤の投与(アレビアチン、グリセオール、マンニトール)
状態が悪い、瞳孔が開いている、視床出血、脳幹出血→保存療法

  • *ソセゴン、ペンタジンは脳圧を上昇させる
  • *ベッドアップは30度くらいが望ましい→脳圧を下げると言われている

手術適応…

レベルが2桁後半、脳出血発症後2時間で30までレベル低下は転送
脳出血量30㏄を超えている
小脳出血の大きさが3cm以上

視床出血は適応しない→さらに出血させるリスクあるため
脳幹出血は大きさに関わらず適応しない
→水頭症を起こすと脳室ドレナージは行うことがある

成人で脳出血の原因で多いのは・・・もやもや病

皮質下出血…

高血圧でない場合が多い→必ずMRI、DSA施行して脳血管病変の確認をする
*首から上の症状で突然起こるものは脳卒中を考える。

手術後の看護…

メタボリックシンドロームだと呼吸抑制をきたしやすい
レベル低下、呼吸障害の有無の確認が必要

しっかりと患者様の様子を観察し早期発見、速やかな対応ができるようにしましょう!


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