院内勉強会 間違っていませんか? 「花粉症対策」 〜花粉症と口腔アレルギー症候群〜 H24.4.27.
花粉症対策について当院内科森医師によりお話がありました。
花粉症は症状がでる前や軽いうちから治療を開始する事をおすすめします。市販されている飲み薬はいくつかの薬剤が組み合わされた複合薬です。一時的にはよく効きますが長期使用は頓服で使用しましょう。また、市販の点鼻薬も長期間常用すると薬剤性の鼻づまりが生じ、点鼻したときしか鼻づまりがとれないようなことも生じるため、特にアレルギー性鼻炎など一年を通じて鼻炎の方は注意です。
目薬は2滴以上点眼してもこぼれ落ちるか鼻腔に流れ込むだけなので、一滴で十分です。その時は目を瞬きせず使用後は目頭を押さえて下さい。点眼剤の成分は約5分で吸収され2種類以上の点眼剤を使う必要がある時は5分程度の間隔を空けるようにしましょう。
そして花粉症と関係の深い果物や野菜と食べた時に口や喉に違和感や、かゆみを感じた事はありませんか?
口腔アレルギー症候群(OAS)と言って、唇、喉などの口腔粘膜にかゆみやピリピリ、イガイガ感等を感じる、全身に蕁麻疹や喘息が出てアナフィラキシーショックをおこすことがあります。対策として自分に果物アレルギーを起こす果物を覚えて予防して下さい。また、生で食べず加熱してから食べて下さい。花粉曝露の回避や薬物療法も一つの手段です。
新しい治療法に、舌下減感作両方があります。保険適用外ですが、簡単で副作用が少なく、高い治療効果が期待できるとのことです。当院でも可能ということです。
皆様もさっそく今日から正しい花粉症対策を始めてみてはいかがでしょうか。
|