村上記念病院


院内勉強会 テーマ 睡眠時無呼吸症候群
 〜女性でも危険!無呼吸症の大誤解〜
  H24.3.23.

 今年度最後の院内勉強会、テーマは睡眠時無呼吸症候群です。
 これは「太った男性」がなると思いがちですが、「やせた女性」も危険であることが明らかになってきたとの事です。原因は閉経をきっかけに「プロゲステロン」という女性ホルモンが減少することで睡眠時無呼吸症候群を招きやすくしているとの事です。「睡眠時無呼吸症候群=男性」ではなかったのです。
 また、日本の大規模調査では43%が非肥満の人で、根本の原因は「小さいあご」。口の中の容積が少なく、舌が奥へ押しやられて、ほんの少し太っただけでも簡単に気道が塞がってしまうのです。そして、睡眠によって筋肉は弛緩し、舌根や軟口蓋後部が落ち込みますが口呼吸の方はさらに舌根が落ち込むことになります。ただ、呼吸が止まって酸素不足になるのが問題ではなく、呼吸が戻って急激に酸素量が回復することで活性酸素が発生して、血管を傷つけ、それが一晩中繰り返されることが危険です。そして、そのうち高血圧や脳血管障害等に繋がる可能性がわかってきました。
 睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、合併症等のために約4割の方が9年後に亡くなっているというデータがあります。
生活習慣を改善して安眠できる体を維持しましょう。





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